可能性を広げる「ひご取り機」
なんと、地元のとある方から有難いことに「ひご取り機」を譲り受けました!!
大変ありがたく、感謝しかありません!
さらに長年、竹工芸に従事されている方でしたので、ためになるお話もたくさん聞けました!
ひご取り機はこんな感じ!
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かなりの年季モノですが、ちゃんと動きます。ベルトなどは替えた方がいいかもしれませんが、それは後々行いたいと思います。
この機会は「剥ぎ」専用の機械で幅は20㎜程度、厚さは3㎜程度までなら機械にかけることができ、何回かかけることでかなり薄くもできます。
これまで機械は使用してこなかったのですが、せっかくの機会ですので部分的に使用していきたいと思います!基本的には工程の途中の剥ぎなどを機械で行い、仕上げを自らで行う形になるでしょう。難しいひごは取れないと思いますが、多少でも作業の効率化につながることを期待したいです!!(※機械を使ったからといって今までのひごの質が変わることはありません!劣化するのであれば使いませんので)
ちなみに、次の写真はそこで頂いた長ひご。
3種類あります。左から「クロチク」「マダケ身竹」「マダケ皮竹」でして、それぞれ寸法は…、
クロチク:幅1.0㎜ 厚さ0.45㎜
マダケ身竹:幅8.0㎜ 厚さ0.6㎜
マダケ皮竹:幅1.6㎜ 厚さ0.6㎜
私がいつも取っている細めの長ひごは
1)幅1.1㎜ 厚さ0.9㎜
2)幅2.0㎜ 厚さ0.6㎜
なので「クロチク」「マダケ身竹」の細かさはさらに一段階上のようです。しかも他には幅6.0㎜、厚さ0.4㎜のひごもあるそうです。極小の世界です。
次にこれはその極細ひごで編んだ菊底編み。ひごそれぞれが細かく、密に編まれており、とても美しいです。さらにこのひごたちは、面取りも4面に行っているのだから驚きです。面を取るのは大変だそうですが、その分、かごを触った感触や見た目もより心地よいものになっていました。
私の方でも、この糸のようなひごを取ってかごを作りたいと思います。作品の幅が広がることでしょう!ひご取りは慣れてしまうと楽な作業ですので、こういった難しいひご取りが大変楽しみです。
ちなみに最後の写真の菊底のかごは松山で昔から作られてきたかごのようで、歴史があります。全体像を映してなく、他に数個あるものも写真に収めていないので、わかりにくいとは思いますが、後々、全て私が作ってサンプルにしますので乞うご期待ください!
「アトリエ 竹日和」
竹工芸師 西原悟志
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